お悩み別漢方

夏の疲れを放置すると、秋に「心臓への負担」として現れます。

高温多湿の夏は、発汗によって水分とミネラルが失われるだけでなく、寝苦しさや冷房による自律神経の乱れによって、体の中に「熱」がこもっていつまでも残りやすくなります。この熱が十分に冷めない状態では、血管の収縮・拡張がうまく働かず、秋の寒暖差に対応できなくなるのです。

その結果、血圧の急な上下や動悸、息切れ、めまい、寝つきの悪さといった“秋バテ”症状が出やすくなります。これは単なる疲労ではなく、心臓が余分な負担を背負っているサインと考えるべきです。

さて、ここで漢方薬のご紹介。

古くから「心を鎮める名方」として用いられてきた 牛黄清心元 。

主成分である牛黄には、体内の熱や炎症を冷ます「清熱解毒」の作用があり、また麝香には香りにより精神安定作用・鎮静作用もあるため、過剰に昂ぶった心火（しんか）を鎮めます。また、血流を促す働きもあるため、心血管系の循環サポートにも役立ちます。

夏の疲れを「そのうち治るだろう」と放置せず、秋を健やかに迎えるための“心臓の養生”として、牛黄清心元も心強い味方になります。特に動悸や胸の不安感を感じやすい方、ストレスが抜けない方には早めの対策がおすすめです。

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