TEL:0475-22-2818
営業時間
9:00〜19:00
定休日
日曜・祝日

お悩み別漢方

月経痛・月経困難症・婦人科疾患

【PMS(月経前症候群)の漢方治療】

【PMS】とは月経前症候群のこと。

日本産科婦人科学会では、「月経が始まる3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快もしくは消失するもの」と定義しています。

生理は毎月のことなので、そろそろ来るなぁ。。と、かなり重い気持ちになる方も多いかと思います。

具体的にどんな症状かというと、

精神的症状では、情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、

自律神経症状としては、のぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感、

身体的症状としては、腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなど

が、あげられます。とくに精神症状が強い場合は、月経前不快気分障害(PMDD)とよばれます。

生理がくると、これらの症状がスッキリとなくなる方もいらっしゃいますが、生理が始まって2~3日間は症状が続く方もいらっしゃいます。(店頭でご相談を受けていると、特に30代以降の方に多い印象です。)そういった場合は、10日以上その症状に悩まされているということ。他にも排卵期にも不調を感じる方も少なくありません。

つまり女性は、生理・排卵に伴い、1か月の半分以上が体調不良という方も多いのです。

本当につらいですよね。病気としては捉えられていないので、軽視されることも多く、それがさらにストレス・不安感を招き、悪循環になることも。

PMS・PMDDは、気の滞り(気滞)、血の滞り(血瘀)が根本にあることが多いです。

体質にもよりますが、それを身体がムリに頑張って、何とか血を子宮へ送ろうとしていることが不調につながっていると考えます。この頑張りすぎている状態に、気血を補ったり、また活血してあげることで、心身のサポートになるというわけです。

PMS・PMDDは、比較的漢方薬で改善しやすい症状の一つです。

加味逍遙散、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、女神散などがよく聞く処方かと思います。しかし、これらの処方が、どの女性にも効果を示すわけではありません。

上記以外にも様々な処方があり、その処方を理解し、その方の証に合わせてきちんと選薬することがカギとなります。

毎月の不調が軽減・改善すると、心も体も軽くなります。

じぶんのカラダに合った漢方薬で、心地よく過ごしましょう!